世界標準経歴開示フォーム

世界標準経歴開示フォームの検討1

経歴開示フォームの概要【Larry the cat(イギリスの公務員です)】
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ご挨拶
Masaです。
これまで米国やシンガポールのカジノ法やカジノ管理当局による免許付与のシステムについて勉強してきました。
このコラムでは、
カジノ免許(許認可を含む)の申請者がカジノ管理当局に提出しなければならない書類の中で最も重要と思われる経歴開示フォームについて書いていきます。

経歴開示フォームについて
経歴開示フォームは、長年マフィアの介在を排除出来なかった米国ラスベガスのカジノ事業者とネバダ州の管理当局が、連邦政府から賭博事業の排除を強く示唆されたことから、カジノ事業から好ましからざる人物を排除し一般投資家の信任を得た健全な事業主体とするべく、1955年に創設されたネバダ州カジノ管理委員会(Nevada Gaming Control Board)を中心に事業者の健全化を進める過程で生まれ、免許申請者等に詳細な経歴の開示を求めるようになっていったものです。

現在は、各国のカジノ管理当局の世界的な共同組織と位置づけられるInternational Association of Gaming Regulators (IAGR) が、世界の標準とされる経歴開示フォームを示していますが(https://www.iagr.org/membership/multi-jurisdictional-form)、フォームの基本的な構成は上記ネバダ州のカジノ管理委員会等が培ってきた実績を踏まえて作成されております。経歴開示フォームには個人用と事業者用があり、IAGRが提供する個人用の世界標準フォームは、複数管轄権個人経歴開示フォーム(MULTI-JURISDICTIONAL PERSONAL HISTORY DISCLOSURE FORM) 、事業者用の世界標準フォームは、複数管轄権事業者フォーム(MULTI-JURISDICTIONAL BUSINESS FORM)と言います。

複数管轄権とあるのは、カジノ事業に参加する者は複数のカジノ管理当局の免許(許認可等を含む)の取得を必要とする場合が少なくなく、また経歴開示フォームが要求する事項は多岐にわたっていてその作成は容易ではないことから、申請者等が作成する一つのフォームで複数の管理当局に対応できるようにとの考えによるものです。

ネバダ州のカジノ管理委員会のホームページを開くと、その上部中央に部門(Divisions)の入口があり、カーソルを持っていくとNGCの各部門が表示されます。その中の背面調査部門(Investigations Division)をクリックするととカジノ免許の申請に係る様々な書式が格納されていますが、その中のForms and Applications に含まれているForm 7 がMulti Jurisdictional Personal History Disclosure Form(MJPHDF)です。

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